●設立までの教訓と事業計画
　都民と会員に背を向けた「都師会」脱退、都民と業友に目を向け、会員が主人公の師会・新東京はり灸マッサージ師会設立という三多摩を中心に起こった今回の運動は、区師会にもその広がりをみせている。
公益法人・都師会の一部幹部の嫌がらせ・おどしにも微動だにしない会員の団結はその方針の正しさと積み重ねてきた民主的討論と会員の納得があったからです。

　設立総会のこの時期に今回の経過を明らかにしておくことは、今後の我々の進むべき無形の財産であり特に指導的立場になる方々の胸の奥に刻むべき教訓です。

●会館建設を争の具にした
　都師会の会報・その他の資料から振りかえると、会報157号に初めて載った全鍼師会の会館建設からである。全国組織の全鍼師会とその下部組織である都師会が協力し会員に役立つ会館建設をすることが最良の事にもかかわらずできなかったことからはじまる。そのため会員は二重三重の負担を強いられる結果になった。

　平成７年の会報161号で美辞麗句を業界の危機感を煽り、政策の違いがある様なそぶりで会長選挙をしかけた。政策の違いではなく会館建設にからんだ確執と面子をかけた「くだらない選挙」でした。この選挙に約134万円を集め立候補したが惨敗した。本来公益法人で人の健康を治療する団体の会長選挙に多額の金を集め(出した幹部も責任を負うべきだ)会長を買うような選挙は慎むべきだ。尚且つその選挙資金の使い道もいまだ明らかにできないなど見過ごすことができない。

●会員を忘れた会報・財産の運営
　会員をないがしろにし、名誉欲と権力欲にまみれた会館建設問題と全鍼師会「会長選挙」の一連の行動が、不明朗な運営と財務運用に拍車をかけますます悪くなった。
会報は会員に益のない全鍼師会の批判文書になり、一部幹部の道具として私物化した。
また財務の問題では前記の選挙資金134万円・故石川氏からの寄付金100万円・５年度の交際費(各種団体協議会費)24,000円が８年度決算には８年度決算には約500,000円(３年間で20倍強)の交際費になっているこれらの使途を総会で質問しているが明確な答弁がない、文書の公開要求にも答えていない。

●傍若無人の運営は役員・会員の心を離す
　言論の場である総会・評議委員会・理事会で反対意見封殺のため一部幹部が大声で怒鳴り脅かし、反対や意見をもつ役員を罷免するなど数えればきりがない。反対意見があるから会があり活性化することを知らなくてはならない。だれでも創設期には志を持ち積極的役割を果たし成果を挙げる。しかし権力(たかだか都師会でも)を取り、慢心し独断・専横し始めると腐敗が起こり人心が離れ組織は活力を失い自らも滅ぶ。これが歴史の教訓です。

●役員任せの会をやめ、会員が主人公
　しかし、ここまでの「独断・専横・腐敗」させてしまった原因の一つは人任せ・役員任せの日本独特の風土と我々一人一人にあったことを考える必要があります。
会員ひとりひとりと結びつく支部づくりと経済的・精神的利益を受けられる会にする事が大切です。

●業界の「大道団結」をめざして
　私たちはここに「新東京マッサージ師会」を結成することになりました。都師会脱会して会を創ることが目標ではありません。
都民・業友・会員に目を向け、行政・医療、介護関係者と協力関係を追及し、私たち東洋医学の技・心を啓蒙し職域をひろげ、東京の業友が考え方の違いをお互いに認め合いながら「大道団結」できる日をめざすものです。